『バーバレラ』Barbarella(4:48)

ヴァディムはゴダールの名言「誰はばかることなく女優とつきあうことができるのが映画監督」の実践者で、ブリジット・バルドー(最初の妻)、アネット・ヴァディム(2度目の妻、「血とバラ」など)、カトリーヌ・ドヌーヴ(子供はつくれど結婚せず)などイイ女を片っ端から自分のものにした。まるで「課外教授」(1971)のロック・ハドソンのように。
女優を綺麗にエロティックにフィルムに定着させることにかけては誰にも負けないヴァディムが手がけたシーンの中でもかなりの上位にくるであろう「バーバレラ」のオープニング。本当は歌っているボブ・クルーが姿を見せていないので、このブログのルールでは反則なのだが勘弁して下さい。
ドリュー・バリモアがリメイクの権利を持っていて、おそらく自分の主演でリメイクを画策していると聞くがどうなのでしょうか。オリジナル「バーバレラ」のチープなつくりを現在のCG技術で完璧なSF映画にすることにも疑問があるけど、それより何より今のアメリカに女優を魅力的に撮れる監督がいるのだろうか?
ボブ・クルーはフランキー・ヴァリ&ザ・フォーシーズンズのプロデューサーで彼らのヒット曲の多くに作曲者としても名を連ねている人。自らボブ・クルー・ジェネレーション名義でヒット曲も出している。昨今はソフト・ロック、サイケデリックの文脈でも聴かれていて『バーバレラ』は大人気曲のひとつだ。
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