2007-10-08

三上寛 Kan Mikami 1974

「田園に死す」 Death in the Country aka Pastoral Hide and Seek
(1974人力飛行機舎=ATG 寺山修司)より 『カラス』 (2:13)



寺山修司の長編映画では「草迷宮」(1979)と遺作の「さらば箱舟」(1984)が好きで、それ以前の作品、たとえば本作などはあまり好みではない。リアルタイムでなくあと追いで観たせいかもしれない。寺山が意図したと思われる、象徴性を帯びた事物がうまく画面に定着していないような気がしたのだ。意味不明なところが難解と思われたフシも感じる。単純に下手くそな映画だったのかもしれない。

三上寛の情念系の歌はデビューしたころはスゴイと思ったものだが、今では苦手な部類かも。飄々としてユーモラスかつシュールな『なかなか』や『オートバイの失恋』は好きなのだけれど。『カラス』も情念系で直球な歌だなあ。このシーン以外に、三上がモノローグから突然アジるシーンもある。

●三上寛のフィルモグラフィ
●三上寛 @ Wikipedia
●寺山修司のフィルモグラフィ
●「田園に死す」Trailer

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