「おトラさん大繁盛」(1958東京映画=東宝・小田基義 )より
『おトラさん』(0:43)
西川辰美という人の4コマ漫画が原作の「おトラさん」シリーズ。もとはKR=現TBSのテレビドラマ(1956年4月6日~1959年10月25日放送)だったものの映画化で全部で6本製作された。「おトラさん大繁盛」は最終作。ちなみにあとの5本は順に「おトラさん」(1957)、「おトラさんのホームラン」(1958)、「花ざかりおトラさん」(1958)、「おトラさんのお化け騒動」(1958)、「おトラさんの公休日」(1958)で監督はすべて小田基義。この人はゴジラ第2作「ゴジラの逆襲」(1955)の監督として知られている。なお「おトラさん大繁盛」は渥美清の映画デビュー作品でもあるそうだ。
金語楼さん自ら「有崎勉」のペンネームで脚色を手がけた作品で、ノッて演じた作品のようだ。海外ではズバリ「メイド・ドラマ」というジャンルがあるのだが、わが国では「女中」から「家政婦」、「お手伝いさん」を経て「ホームヘルパー」などと呼ばれるに至った経緯を持つこの職業婦人を主人公にしたドラマはあまり多くはない。
男の芸人がお婆さんを演じる系譜を論じるのも面白いと思ったのだが、力量不足でできる気がしないので今後の課題としておこう。
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