「アカシアの雨がやむとき」(1963日活・吉村廉)より
『アカシアの雨がやむとき』(2:22)

伝説とは切り離しても「イイ歌」、「イイ歌唱」だと思う。かつて平岡正明が山口百恵を論じたときに「西田佐知子~いしだあゆみ~山口百恵」というノンビブラート唱法の女性歌手の系譜を紡ぎ出したのを思い出した。この人はいわゆる「イイ声」ではないのだけれど独特の喚起力があって、それこそ歌に憑依する巫女さん体質が強烈にあるのだと思う。
しかしながら、この歌は西田の最上の作品ではない。何といっても『くれないホテル』(筒美京平作曲)が彼女の否戦後歌謡曲の最高の到達点だと思う。
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