「雨に唄えば」 Singin' in the Rain (1952米ジーン・ケリー&
スタンリー・ドーネン)より 『雨に唄えば』 Singin' in the Rain (1:45)
ジーン・ヘイゲンはこの作品でアカデミー助演女優賞ノミネートを受けたということだが、彼女のキャリアにとってはあまりプラスには働かなかったようだ。これ以降はあまり映画出演がなくなり、TVドラマ・TVムーヴィーが彼女の活躍の場になる。晩年(77年に54歳で死去)の1976年には、日本でも放映されて人気のあった「刑事スタスキー&ハッチ」などに出ていたらしい。
ライノとターナー・クラシックス・ムーヴィーズが共同で出した「雨に唄えば・デラックス・エディション(2枚組CD)」のライナーには、にわかには信じがたい記述がある。デビー・レイノルズが無理やり吹き替えをやらされているこのシーンの歌は、実際にはジーン・ヘイゲンが録音したものをレイノルズが口パク(リップシンク)しているというのだ。『タミー』(1957)などのヒット曲を持つレイノルズのことだから、他の曲は彼女自身が歌っているのだと思うが、このシーンでの歌をヘイゲンが歌ったのだとすれば、ヘイゲンのプライドがそうさせたのであろうと想像する。
本ブログで、通常エントリーとは別立てに「映画における吹き替え、またはリップシンク論」をやってみたい気持ちに駆り立てられるエピソードだが、その実現はいつになることやら。
2007-10-04
Jean Hagen 1952
Posted by thornhill / 10:46
Tags: 1950s, D: Stanley Donen, F: Singin' In The Rain, FG: Musical Films, N: USA, T: Singin' In The Rain
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