2007-08-17

Anna Karina 1961

「女は女である」Une Femme Est Une Femme (1961仏J.L.ゴダール)より『アンジェラの歌』 Chanson D'Angela (2:11)


この映画の音楽担当はミッシェル・ルグランで『アンジェラの歌』も彼が手がけた。ゴダールとルグランは思いのほかコラボ作が多くて、一般的にルグランといえば「シェルブールの雨傘」ほかのジャック・ドゥミー監督との結びつきのイメージが強いのだが、ゴダールとの諸作も非常に興味深いものがある。本作以外では「怠惰の罪(新・七つの大罪の1編)」(1961) 「女と男のいる舗道」(1962) 「立派な詐欺師」(1963) 「はなればなれに」(1964) 「モンパルナス=ルヴァロワ(パリところどころの1編)」(1965) 「未来展望(愛すべき女・女たちの1編)」(1966)が2人のコラボ作である。

『アンジェラの歌』はルグランらしい小洒落た曲で、サントラ盤として出たレコード・CDにはごく普通のアレンジで収められている。ところが本編では、お聴きの通り歌に入ると伴奏のピアノがピタッと止むという一種ダブのような処理がされている。後の「右側に気を付けろ」(1987)の萌芽ともいえる試みだ。ゴダールの音楽の付け方は唯一無二で、一作一作驚かされることが本当に多い。

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