2007-08-13

Fats Waller 1943


「ストーミー・ウェザー」Stormy Weather(1943米アンドリュー・
ストーン)より 『浮気はやめた』 Ain't Misbehavin' (2:43)



ファッツ・ウォーラーの代表作のひとつ。この曲は他にも数種類のフィルムがあり、おねえさんがたをはべらせたそちらの方がウォーラーらしいとも言える。しかしながらこの映画での共演メンバーはなかなか豪華である。トロンボーンのアルトン・ムーア、クラリネットとテナーにジーン・ポーター、ベースにスラム・スチュワート、ドラムスにズッティ・シングルトン、そしてギターにアーヴィング・アシュビー。ギターだけはおなじみのアル・ケイシーの方がよかったかもしれない。いずれにしても素晴らしい演奏と歌であることにかわりはない。

この映画「ストーミー・ウェザー」は同年制作の「キャビン・イン・ザ・スカイ」(ヴィンセント・ミネリ監督作)と並んでしばしば最初のオール・ブラック・キャスト映画とされていて、それはたしかにメジャー映画会社では初なのかもしれないが、先にあげた1938年の‘The Duke Is Tops’などはすでにオール・ブラック・キャストなわけで調べればいくらでも先例が出てくると思う。そもそもレコードと同じように映画も黒人マーケットに向けた作品群が存在するのです。

ファッツ・ウォーラーは、この映画出演後同年の12月15日に亡くなってしまった。享年39の若さであった。

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