「欲望」 Blow-Up (1966 英・伊・米 ミケランジェロ・アントニオーニ)より
“The Train Kept A-Rollin'(aka Stroll On)” (4:02)
アントニオーニが7月30日亡くなった! 供養のヤードバーズである。享年94ということは、この映画制作時はすでに50の坂を越えていたのだ。若いなあ。翻って日本映画を思い起こすと、例えば今村昌平「赤い殺意」(1965)のバンドのシーンなんぞはお寒い限りである。
ヤードバーズに目を向けると、当時ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの2リード・ギター体制。強力である。ベックが叩き壊すギターはせこい日本製だといわれたものだが、今となってはむしろあのギターのほうが貴重だったりするかもしれない。
『トレイン・ケプト・ア・ローリング』のオリジネーターはTiny Bradshawだが、ヤードバーズは同曲のカヴァーで有名なJohnny Burnette Trioの別の曲“Honey Hush”のアレンジをパクったとおぼしい。ロカビリー・マニアとしても知られるベックらしい手の込んだやり口ではある。
2007-08-01
The Yardbirds 1966
Posted by thornhill / 5:23
Tags: 1960s, D: Michelangelo Antonioni, M: Jeff Beck, M: Jimmy Page, MG: Rock, N: Italy, N: UK, N: USA, S: The Yardbirds, X: Concert
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2 件のコメント:
昔、文芸座でみたときは、もっと暗くて、陰湿な印象があったが、こうしてみてみると、明るいところで演奏していたのが意外でした。やはり映像は、最初にみたときの気分や雰囲気が反映されるのでしょうね。最初の印象では、ジェフベックはもっと狂っていて、ジミーペイジはそれをひややかに見ている、といった感じだったけど、今回みてみるとそのあたりの表情も最初の印象と異なっていて、もっとあっさりした感じでした。
コメントありがとうございます。私ももっと暗い会場と記憶していたように思います。ライヴ会場とは薄暗いところだという既成概念
にとらわれていたかもしれません。
また観客たちが無気力なまでに動かないことに昔から違和感を持っていましたが、主人公を観客の間をうろつかせて、他の客から浮き立って見せるための「演出」だったと思い至りました。会場の明るさも「演出方針」からの帰結なのでしょう。
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