「續千万長者」 (1936 PCL 山本嘉次郎)より
『セントルイス・ブルース~タップ~二重唱』 (8:07)
顔の黒塗りは「ジャズ・シンガー」(1927米)に由来するのだろうか。ワーナー・ブラザースが送り出した世界初のトーキー映画である。主演のアル・ジョルソンについては後日是非とりあげたいものだが、映像があるかなあ。
お話かわって「日本のジャズ・シンガー」№1のエノケンである。最後の二重唱における台詞ともラップともつかない融通無碍な歌い方は軽く時代を超えていると思う。それからエノケンと直接関係ないけど『セントルイス・ブルース』が途中でオン・クラーべなラテン・リズムになるところも面白い。それにしても女性ダンサーや女装したエノケンまで顔の黒塗りをすることはなかったんじゃないかなあ。
映画「續千万長者」をPCL(東宝の前身)の作品録やエノケンのフィルモグラフィーの中で見かけないのだが、この映画について詳しく知っている方がいらしたら是非ご教示いただきたい。「續」があるからには「正」篇もあるんでしょうね。エノケンについても映像さえあればまたとりあげたいと思っています。
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この作品のデータについて、当ブログとリンクさせていただいている「笑うな危険!」の主宰者スージー・アラビア氏よりご教示いただきました。制作年を1938年から1936年に訂正し、監督・山本嘉次郎の名前を記すことができました。深謝いたします。また作品名は「続エノケンの千万長者」が正式名かもしれない旨ご教示いただきましたが、表記を含めて確認が取れ次第訂正いたすこととします。重ねて御礼申し上げます。
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