「黒いオルフェ」Orfeu Negro (1959仏=伊=伯マルセル・カミュ)より
『カーニバルの朝』 Manha De Carnaval (1:46)
この映画、記憶に残る最初の映画(の1本)なんです。当然親に連れられて見に行ったのだが、なぜこんなものを観せてくれたのか? 特に音楽ファンでもなく、ましてブラジル音楽などに興味がないうちの父親が。思うにテレビが家を侵略する前の日本の平均的家庭では、映画を観ることが手近な娯楽であり、その後の父親の映画の好みから推測するにはあまり考えもなく観る映画を選んだのだと思う。すなわち偶然と書いて「たまたま」です。でもその偶然に感謝。
ルイス・ボンファ作の『カーニバルの朝』、ちょっと俗っぽいけど名曲だと思います。ジョビンが手がけた他の曲のほうが今では好きだったりするのだけれど、忘れがたい曲です。このシーンのバックにオフ気味に流れるサンバ・ビートは、いわゆる「音のモンタージュ」とか、演劇でいうところの「異化効果」ってやつがねらいなのだと思うけど、そんな小賢しさを振り払い勇気を持ってベタに歌い上げても(ということはバックのビートをフェイドアウトしても)良かったのではないかと思いますがいかがでしょうか。
2007-08-14
Breno Mello 1959
Posted by thornhill / 12:11
Tags: 1950s, C: Luiz Bonfá, FG: Nouvelle Vague, N: Brazil, N: France, N: Italy
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