2007-08-19

内田裕也 Yuuya Uchida 1966


「クレージーだよ奇想天外」(1966東宝・坪島孝)より
『俺のハートは3333万3330℃』(3:32)



クレージーキャッツ映画で唯一谷啓主演の作品。SFコメディで谷が演じるのは宇宙人ミステイク・セブン。ダニー・ケイの「虹を掴む男」(1947)と手塚治虫の「W3(ワンダー・スリー)」(1965)を混ぜ合わせたようなプロットであった。小学生のときに観て非常にショックを受けた作品なので、観直してとんでもない愚作だったらどうしようかという思いからあえて観ないようにしていたのだが、10年ほど前に観直したところ現在でも鑑賞に耐えるなかなかの佳作だったのでホッとした。

劇中歌では、谷啓の『虹を渡ってきた男』という歌が好きで映像があれば取り上げたいところなのだが、またの機会に譲ることにして、若き内田裕也の歌である。軽佻浮薄にバンドマン用語を多用する、チンピラ上がりの遅れて来たロカビリー歌手が裕也さんの役どころ。なかなかキャッチーな佳曲で、歌詞の大げさなところが裕也さんにピッタリで笑わせる。クソまじめなロックなんてお呼びじゃないよ。ロックはこうでなけりゃいけません。

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