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2008-01-21

トニー谷 Tony Tani 1957

「お姉さんといっしょ」(1957桜映画社=松竹・青山通春)より
『りんご売り』(2:32)



2007-09-09

柳家金語楼 Kingoro Yanagiya 1958

「おトラさん大繁盛」(1958東京映画=東宝・小田基義 )より
『おトラさん』(0:43)



西川辰美という人の4コマ漫画が原作の「おトラさん」シリーズ。もとはKR=現TBSのテレビドラマ(1956年4月6日~1959年10月25日放送)だったものの映画化で全部で6本製作された。「おトラさん大繁盛」は最終作。ちなみにあとの5本は順に「おトラさん」(1957)、「おトラさんのホームラン」(1958)、「花ざかりおトラさん」(1958)、「おトラさんのお化け騒動」(1958)、「おトラさんの公休日」(1958)で監督はすべて小田基義。この人はゴジラ第2作「ゴジラの逆襲」(1955)の監督として知られている。なお「おトラさん大繁盛」は渥美清の映画デビュー作品でもあるそうだ。

金語楼さん自ら「有崎勉」のペンネームで脚色を手がけた作品で、ノッて演じた作品のようだ。海外ではズバリ「メイド・ドラマ」というジャンルがあるのだが、わが国では「女中」から「家政婦」、「お手伝いさん」を経て「ホームヘルパー」などと呼ばれるに至った経緯を持つこの職業婦人を主人公にしたドラマはあまり多くはない。

男の芸人がお婆さんを演じる系譜を論じるのも面白いと思ったのだが、力量不足でできる気がしないので今後の課題としておこう。

2007-08-02

エノケン・二村定一 Eno-Ken with Teiichi Futamura 1936


「續千万長者」 (1936 PCL 山本嘉次郎)より
『セントルイス・ブルース~タップ~二重唱』 (8:07)



顔の黒塗りは「ジャズ・シンガー」(1927米)に由来するのだろうか。ワーナー・ブラザースが送り出した世界初のトーキー映画である。主演のアル・ジョルソンについては後日是非とりあげたいものだが、映像があるかなあ。

お話かわって「日本のジャズ・シンガー」№1のエノケンである。最後の二重唱における台詞ともラップともつかない融通無碍な歌い方は軽く時代を超えていると思う。それからエノケンと直接関係ないけど『セントルイス・ブルース』が途中でオン・クラーべなラテン・リズムになるところも面白い。それにしても女性ダンサーや女装したエノケンまで顔の黒塗りをすることはなかったんじゃないかなあ。

映画「續千万長者」をPCL(東宝の前身)の作品録やエノケンのフィルモグラフィーの中で見かけないのだが、この映画について詳しく知っている方がいらしたら是非ご教示いただきたい。「續」があるからには「正」篇もあるんでしょうね。エノケンについても映像さえあればまたとりあげたいと思っています。

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この作品のデータについて、当ブログとリンクさせていただいている「笑うな危険!」の主宰者スージー・アラビア氏よりご教示いただきました。制作年を1938年から1936年に訂正し、監督・山本嘉次郎の名前を記すことができました。深謝いたします。また作品名は「続エノケンの千万長者」が正式名かもしれない旨ご教示いただきましたが、表記を含めて確認が取れ次第訂正いたすこととします。重ねて御礼申し上げます。