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2007-09-10

João Gilberto, Luiz Bonfá & Antonio Carlos Jobim 1962

‘Copacabana Palace’(1962伊・仏・伯dir. by Steno)より
“Cancao Do Mar”(1:36)


‘Copacabana Palace’(1962伊・仏・伯dir. by Steno)より
“Só Danço Samba”(1:35)



日本未公開。若き日のジョアン・ジルベルト、ルイス・ボンファ、A.C.ジョビンが出演したほとんど唯一の映画である。DVD化もされてないようなので当然未見の作品だが、縁あってこの映画のことは少し前から知っていた。知り得た情報によると映画自体は取るに足りないものとのことだが、音楽関連のシーンには他にも見所が若干あるらしい。

“Cancao Do Mar”はボンファとMaria Helena Toledoの曲。映画で最初に歌うのがボンファ、次がジルベルトで、最後に歌う上半身裸の男がジョビンである。“Só Danço Samba”はジョビンとヴィニシウス・ジ・モラエスの曲。エラ・フィッツジェラルドなどもレパートリーにする有名曲である。後者の曲ではジルベルトが発明したボサノヴァのギター奏法「バチーダ」も垣間見ることができる。なお、ジルベルトと共演しているのはOs Cariocasというグループです。

2007-08-14

Breno Mello 1959


「黒いオルフェ」Orfeu Negro (1959仏=伊=伯マルセル・カミュ)より
『カーニバルの朝』 Manha De Carnaval (1:46)



この映画、記憶に残る最初の映画(の1本)なんです。当然親に連れられて見に行ったのだが、なぜこんなものを観せてくれたのか? 特に音楽ファンでもなく、ましてブラジル音楽などに興味がないうちの父親が。思うにテレビが家を侵略する前の日本の平均的家庭では、映画を観ることが手近な娯楽であり、その後の父親の映画の好みから推測するにはあまり考えもなく観る映画を選んだのだと思う。すなわち偶然と書いて「たまたま」です。でもその偶然に感謝。

ルイス・ボンファ作の『カーニバルの朝』、ちょっと俗っぽいけど名曲だと思います。ジョビンが手がけた他の曲のほうが今では好きだったりするのだけれど、忘れがたい曲です。このシーンのバックにオフ気味に流れるサンバ・ビートは、いわゆる「音のモンタージュ」とか、演劇でいうところの「異化効果」ってやつがねらいなのだと思うけど、そんな小賢しさを振り払い勇気を持ってベタに歌い上げても(ということはバックのビートをフェイドアウトしても)良かったのではないかと思いますがいかがでしょうか。