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2007-08-21

Louis Prima 1944

Short film‘The Band Parade’(1944?米)
“That Old Black Magic,” “Harmonica Quintette,” “Porgy,”
“Get On Board Little Chillen,” “Sing Sing Sing” (total=8:20)



このフィルムの来歴がわからない。IMDBを見てもそれらしいのがフィルモグラフィ(TV出演もリストアップされている)に見当たらない。いくつかのサイトに出ていた情報をもとに1944年制作としたが、不明なところが多くて困っております。ご存知の方はご教示下さい。

「ポーギー」を歌う女性歌手は40年代後半からコンビを組むキーリー・スミスではなく、リリー・アン・キャロルという人のようです。それから2曲目のハーモニカ・クインテットは明らかにルイ・プリマ・オーケストラとは無関係でゲスト出演だと思うのですが、誰だか分かりません。これもご存知の方がいらしたら教えて下さい。

最後の『シング・シング・シング』はベニー・グッドマンで知られた曲だが、プリマ作で一番有名な曲かもしれない。このフィルムには登場しないが、プリマのレパートリーでほかに有名なのはデヴィッド・リー・ロスがカヴァーして大ヒットした「ジャスト・ア・ジゴロ」だろう。この曲はプリマ作ではなくて、正確には「ジャスト・ア・ジゴロ~アイ・エイント・ガット・ノーバディ」のメドレーなのだが、まるで最初からこういう曲だったようなナチュラルで粋なメドレーである。とにかくルイ・プリマは粋な才人だと思います。

2007-07-31

The Mills Bros. 1932

‘I Ain't Got Nobody’ (1932 米 デイヴ・フライシャー, Screen Songs)
曲目: “Goodbye Blues,” “Some Of These Days,” “Tiger Rag,”
“I Ain't Got Nobody,” “Tiger Rag” (8:55)



‘Screen Songs’とはフライシャー・スタジオが制作しパラマウントが配給した歌入りアニメーション・シリーズ。1929年から1938年にかけて制作された。歌詞の上をはねる玉‘Bouncing Ball’は、前身のSong Car-Tunesシリーズ(1924~1926)からのトレード・マーク。映画館ではフィルムに合わせて大合唱が起きたのだろうか。

『タイガー・ラグ』はディキシーやスイング期のジャズ・メンの誰もが取り上げているほどの有名曲。当時のジャズ・メンのオリジナル曲の大部分はこの曲のコード進行をもとにメロディを作り変えたものだとされる。ビバップ以降はガーシュインの『アイ・ガット・リズム』にその地位を蹴落とされるのだが。

さてミルスといえば有名なのが楽器のインパースネーション。このフィルムの冒頭にもこれ見よがしに「ギター以外の楽器は使っていない」旨のクレジットが入っている。見事な芸ではあるが、数回見れば見るほうの驚きはなくなる。演る方は大変だけどね。芸の道の厳しさを痛感せずにはいられない。