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2008-03-04

Little Stevie Wonder with Dick Dale 1964

「ムキムキ・ビーチ<未・ビデオ題>」 Muscle Beach Party
(1964 米 ウイリアム・アッシャー)より “Happy Street” (2:08)



2007-10-05

Jackie Chan & Chris Tucker 1998

「ラッシュアワー」 Rush Hour (1998米ブレット・ラトナー)
より 『黒い戦争』 War(what is it good for) (2:57)



世代も文化的バックグラウンドも違う2人が、1つの歌で心を通じ合うというイイシーン。まあ映画的なご都合主義で、さんざんやり尽くされた手ではあるのだが、これを鼻で笑うような人は映画なんぞ観る必要はありません。ちなみにジャッキー・チェンは1954年、クリス・タッカーは1972年生まれだそうだ。

『黒い戦争』は、エドウィン・スター
が1970年にモータウンからリリースしてポップ・チャートの1位にまでなった大ヒット曲(ノーマン・ホイットフィールドのプロデュース)。もちろんヴェトナム戦争のプロテスト・ソングである。彼はデトロイト・ソウルでは傍系のRic-Ticレーベルからデビューした人で、デトロイト産ディープ・ソウルの世界の話も深くて面白いのだがやめておきましょう。

‘you all’を‘y'all’に直されるくだりが特に面白かった。

●ジャッキー・チェンのフィルモグラフィ
●ジャッキー・チェン @ Wikipedia
●クリス・タッカーのフィルモグラフィ
●クリス・タッカー @ Wikipedia
●ブレット・ラトナーのフィルモグラフィ

2007-08-28

Marvin Gaye 1973

‘Save The Children’(1973米Stan Lathan)より
“What's Going On ~ What's Happening Brother”(9:05)



Uploaded by mickeynold
‘Save The Children’(1973米Stan Lathan)より
“Save The Children ~ God Is Love ~ What's Happening Brother”
(4:45)



幻の映画である。日本未公開。現在DVD化もされてないけど、かつてヴィデオ化されたことあるのかなあ? サントラもモータウンから出ていたけど未CD化。アナログ盤は中古でよく見かけたけど今でもあるかな。そういう訳で映画も未見ならサントラも未聴です。レヴュー資格なしなんだけど、映像を観た感想でもメモっとこう。

モータウン・フィルム製作。思えば70年代ベリー・ゴーディ・ジュニアは映画製作に熱心であった。「ビリー・ホリデイ物語」、「ウイズ」など。儲かった金のほとんどをギャンブルにつぎこんでしまって経営難に陥り、モータウンを手放したといわれているゴーディ社長だが、経営難の一因には映画製作もあったのではないかと推測する。

さてマーヴィンの出演シーンだが、上の映像はマーヴィンのバイオ・ヴィデオからの孫引きである。したがってこちらに編集が施されていると考えるのが自然だが、下の映像の編集の方がより不自然だったりするので、どちらが公開された映画と同じものなのやら判断がつかない。

公開版はともかく実際の演奏はアルバム「ホワッツ・ゴーイン・オン」の曲順通り「ホワッツ・ゴーイン・オン~ホワッツ・ハプニン・ブラザー~(フライン・ハイ)~セイヴ・ザ・チルドレン~ゴッド・イズ・ラヴ」というA面全曲がメドレーで演奏されたのではないかと想像する。クーッ!フル・ヴァージョンが観たいぜ。伝説のベーシスト、ジェームス・ジェマーソン・シニアの雄姿が泣かせる映像である。

2007-08-22

Curtis Mayfield 1972

「スーパーフライ」Superfly (1972米ゴードン・パークス・ジュニア)より
『プッシャーマン』Pusherman (3:24)



Wikipediaを見ると、この映画はBlaxploitation(ブラックスプロイテーション)映画などと分類されている。エクスプロイテーション映画の黒人版ということである。エクスプロイテーション映画とは何か? 簡単に言うと、日本でいうところの「プログラム・ピクチャー」のキワモノ版である。元来は否定的・軽蔑的な呼称であったが、ロジャー・コーマンのニューワールド・ピクチャーズの再評価などに伴って、良質のB級映画を含む作品群であるとの認識がされるようになってきた。

公開当時、日本ではブラック・ニューシネマという呼び方をしていたのではないか。なるほど『プッシャーマン』は、ニューシネマの代表作「イージー・ライダー」冒頭の『ザ・プッシャー』(ステッペン・ウルフ)に対応しているかもしれない。しかしながら“I'm your pusherman”である。毒気の強さは『ザ・プッシャー』の比ではなかろう。こんな歌をpushermenがうじゃうじゃいるクラブで歌って大受けとは。

それにしても気持ちの良いサウンドだ。2小節単位で繰り返す同一のベースラインの上に2つの分数コードが白玉でリフレインするAメロ。1回しか出てこないBメロ(サビ)。60年代には大メロディ・メーカーだったカーティスの70年代の到達点である。顔見せはこのシーンだけだが、劇中で使用された『スーパーフライ』、『フレディーズ・デッド』など傑作ぞろいだし、劇伴音楽のストリングスの緊張感も素晴らしい。

2007-08-21

James Brown 1965

「スキーパーティー」Ski Party (1965米アラン・ラフキン)より
『アイ・フィール・グッド』 I Got You(I Feel Good) (3:01)



JBのファンク路線のド初期の曲。後年の貫禄のあるJBもよいが、やはり若くてスリムで足さばきも軽やかなこの時期のJBは文句なしにカッコいい。60年代後半から70年代初期にかけてのJBは無敵である。

スキー場にJB & His Famous Flamesというのは、製作者側は気の利いたジョークのつもりなのだろうか? 1965年当時の公民権運動華やかなりし世相を考えると、リベラルなつもりだったんだろうなあ。国際級のスキー競技に現在でもアフリカ系の人たちがなかなか出てこられないのは、スキー界に人種差別の壁というよりも人種間に経済的な格差が存在するためなんだろうなんてことまで考えてしまった。