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2008-10-18

Helen Humes with Dizzy Gillespie Orch. 1946


‘Jivin' in Be-Bop’ (1947 米 レナード・アンダーソン, 
スペンサー・ウイリアムス)より “Hey Baba Leba” (2:42)



‘Jivin' in Be-Bop’ (1947 米 レナード・アンダーソン, 
スペンサー・ウイリアムス)より “Crazy About A Man” (2:29)



2008-02-28

Louis Armstrong 1932

‘A Rhapsody in Black and Blue’ (1932 米 オーブリー・スコット)
曲目: “(I'll Be Glad When You're Dead) You Rascal You,” “Shine,”

“Chinatown, My Chinatown” (10:03)


‘I'll Be Glad When You're Dead You Rascal You’
(1932 米 デイヴフライシャー)(7:09)



Ethel Waters and Sammy Davis Jr. 1933



Uploaded by redhotjazz
‘Rufus Jones for President’ (1933 米 ロイ・マック)
曲目: “Lullaby,” “Rufus Jones for President,” “You Rascal You (I'll Be Glad When You're Dead),” “Take an Oath,” “The Great Day's Come,” “Am I Blue,” “Underneath Our Harlem Moon,” “Puttin' It On” (21:18)



2007-09-30

The Tramp Band 1943

「ストーミー・ウェザー」Stormy Weather(1943米アンドリュー・
ストーン)より “Moppin' and Boppin'” (2:57)

From unknown source, probably soundie
“Hit That Jive Jack” (2:35)



大好きなバップ・ヴォーカリスト、ジョー・キャロルの音楽キャリア最初期のバンド(バンドなのだろうか、本当に)、トランプ・バンド。ジョー・キャロルは一般的には1940年代後半のディジー・ガレスピーのビッグ・バンドでの活動で知られている。それ以前のトランプ・バンドは本当に幻のグループで最新のジャズ・ディスコグラフィーを持ち合わせない身には、吹込みがどれぐらいあるのか、そもそも吹き込みがあるのかどうかすら分からない。長い間、映画「ストーミー・ウエザー」でのみ観聴きできる存在だった。最近、下の映像を見つけたのを機に取り上げることにしました。

ジョー・キャロル以外のメンバーについては全く知らなかったのだが、下の映像についていたコメントによるとほぼ同時期・同メンバーだとして以下の名前があったので書いておきます。

Joe Carroll: vocal
(Carroll and Pinky Johnson up front )
Nick Aldrich: piano
Johnny Cousin: guitar
Ebenezer Paul: bass
Willie Jones: drums
Alvis Cowans: washboard

浅学非才にしてジョー・キャロル以外のメンバーはどういう人か知りません。ご存知の方はご教示下さい。

“Moppin' and Boppin'”(あるいは“Yeah Man ”)で、最初に歌いだすのはウォッシュボードのアルヴィス・コーワンズ。ギター・ソロに合わせて変な顔をするのがピンキー・ジョンソンという人だと思われます。その直後歌いだし、スキャットを決めるのがジョー・キャロル。途中からタップで乱入するのが、この映画の主人公ビル "ボージャングルス" ロビンソンシャーリー・テンプルの映画への出演などで知られる伝説的タップ・ダンサーで、ジェリー・ジェフ・ウォーカーが書いた有名な『ミスター・ボージャングルス』は彼のことを歌った歌です。

“Hit That Jive Jack”では全面的にキャロルがフィーチャーされ、後年の特徴あるスモーキー・ヴォイスがはっきり聴き取れます。この曲はジャイヴ系のアーティストがよく取り上げる曲で、キング・コール・トリオのデッカ録音のほか、スリム・ゲイラードが何度も吹き込んでいます。残念なことにこの映像は裏焼きになっていて、左利きの楽器奏者や合わせが逆のジャケットが現前しています。

おそらく、サウンディーズがソースだと思われるこの映像を取り上げるのは反則気味なのです。サウンディーズはパノラムという映像ジュークボックス(スコピトーンと同じ原理と思われる)で観るもので、スコピトーンと同じく銀幕に投影されるフィルムではないので、今までは遠慮してきました。この先、面白いものについては取り上げることに決めましたので、ご了承下さい。看板に偽りありと責めないでね。

2007-08-14

Cab Calloway & Nicholas Bros. 1943


「ストーミー・ウェザー」Stormy Weather(1943米アンドリュー・
ストーン)より『ジャンピン・ジャイヴ』Jumpin' Jive (4:47)



「ストーミー・ウェザー」のハイライト・シーン。キャブの狂乱振りもよいけれど、主役はやはりニコラス兄弟。相撲取りの股割りを思わせる開脚にアクロバティックな動き。圧巻です。1980年ごろ原宿の某店ではじめて観たとき、すぐ近くの席に阿佐田哲也こと色川武大氏も来ていたのだが畏れ多くて話しかけることもできなかった。氏との唯一の接近遭遇であった。

その後ニコラス兄弟の映像に数々接すれども、この映画を超えるものには巡り合っていない。幼い頃の兄弟の映像を観て、越後獅子の世界だなあと感じ入ったこともあったけれども。

「ストーミー・ウェザー」のリナ・ホーン、ミスター・ボージャングルス=ビル・ロビンソン、トランプ・バンド=ジョー・キャロルについては後日改めて。

2007-08-13

Fats Waller 1943


「ストーミー・ウェザー」Stormy Weather(1943米アンドリュー・
ストーン)より 『浮気はやめた』 Ain't Misbehavin' (2:43)



ファッツ・ウォーラーの代表作のひとつ。この曲は他にも数種類のフィルムがあり、おねえさんがたをはべらせたそちらの方がウォーラーらしいとも言える。しかしながらこの映画での共演メンバーはなかなか豪華である。トロンボーンのアルトン・ムーア、クラリネットとテナーにジーン・ポーター、ベースにスラム・スチュワート、ドラムスにズッティ・シングルトン、そしてギターにアーヴィング・アシュビー。ギターだけはおなじみのアル・ケイシーの方がよかったかもしれない。いずれにしても素晴らしい演奏と歌であることにかわりはない。

この映画「ストーミー・ウェザー」は同年制作の「キャビン・イン・ザ・スカイ」(ヴィンセント・ミネリ監督作)と並んでしばしば最初のオール・ブラック・キャスト映画とされていて、それはたしかにメジャー映画会社では初なのかもしれないが、先にあげた1938年の‘The Duke Is Tops’などはすでにオール・ブラック・キャストなわけで調べればいくらでも先例が出てくると思う。そもそもレコードと同じように映画も黒人マーケットに向けた作品群が存在するのです。

ファッツ・ウォーラーは、この映画出演後同年の12月15日に亡くなってしまった。享年39の若さであった。

2007-08-12

Dizzy Gillespie 1946


‘Jivin' in Be-Bop’ (1947 米 レナード・アンダーソン, 
スペンサー・ウイリアムス)より “Groovy Man” (2:47)



‘Jivin' in Be-Bop’ (1947 米 レナード・アンダーソン, 
スペンサー・ウイリアムス)より “Salt Peanuts” (3:55)



ミュージシャンシップとエンターテイナー魂の結合というか、あるいは逆に大いなる乖離といったらいいのか、ディジー・ガレスピーもまたパーカーに劣らぬ変人であった。

ジョー・キャロルとの掛け合いヴォーカルなど、この手の試みはシリアスなジャズ・リスナーからの受けが悪かったせいか次第に少なくなっていってしまったのは残念だった。バップもできるエンターテイナーの道もあったのではないかと思われてならない。

ガレスピーのビッグ・バンドへのこだわりは晩年まで変わらなかった。彼の手がけたビッグ・バンド中、1946~1950年のいわゆる「第2期ガレスピー・ビッグ・バンド」は随一のバンドだった。ビッグ・バンド史上最もエキサイティングなバンドのひとつだと思う。メンバーもレイ・ブラウン、ケニー・クラーク、ミルト・ジャクソン、ジョン・ルイス等々豪華キャスト。この映画の少しあとでチャノ・ポソが加入してアフロ・キューバン・ジャズを繰り広げることになるのだが、それはまた別のお話。

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2007,9/18 “Salt Peanuts” を追加しました。

2007-07-29

The Cats And The Fiddle 1938


‘The Duke Is Tops (aka The Bronze Venus)’(1938 米 ウイリアム・ノルテ)より   "Killin' Jive" (2:27)



この映画は残念ながら未見です。アメリカではDVDになっているようなのでいずれ購入しようと思っていたら、PD(著作権消滅)映画サイトからダウンロードできることに気づき、あわててDLすれどあと10日かかるという表示が何日も続いている。待ちきれないので、映画の感想は後日コメント欄にでも書き込むことにする。

何はともあれ奇跡のキャッツ&フィドルである。こんな傍流もいいところのアーティストの映像があろうなどとは数年前までは夢にも思わなかった。しかもレコード・デビュー前(彼らのデビューは39年)。吾妻光良氏もご執心だというこのバンド、大好きMe Tooであります。

音楽的にはJazzとリズム&ブルースのニッチというかインビトゥイーンなJive(ジャイヴ)にカテゴライズされるのだろう。スイング・ビートにバーバー・ショップ系コーラスというとミルス・ブラザースみたいだけど、C&Fのほうがハチャメチャ度は高くて芸のヴァリエーションも豊富だ。『キリング・ジャイヴ』の間奏部で見られる曲弾きやアコべ馬乗りなどのパフォーマンスはロカビリーやブルースではよく行われるルーティーン・ギミックだが、1930年代にはまだ珍しかったかもしれない。まあ起源はヒルビリーやディキシーランド・ジャズの時代にあるんだろうけど。

‘The Duke Is Tops’の主役リナ・ホーンについては後日まとめて取り上げるつもりです。ご期待下さい。