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2008-02-29

Noble Sissle and Eubie Blake 1923

‘Noble Sissle and Eubie Blake’ (1923 米 リー・デ・フォレスト)
曲目: “Affectionate Dan” (1:56)



2008-02-26

Eddie Cantor 1923

‘A Few Moments with Eddie Cantor, Star of 'Kid Boots' ’
(1923 米 リー・デ・フォレスト)
曲目:“The Dumber They Come, the Better I Like 'Em (from 'Kid Boots'),” “Oh, Gee, Georgie!” (6:51)



2008-01-28

Mara Griy 1930



Uploaded by CinemaMonAmour
‘Romance Sentimentale’(1930仏セルゲイ・エイゼンシュテイン
&グリゴーリ・アレクサンドロフ)(19:55)



2007-09-20

Al Jolson 1927

「ジャズ・シンガー」The Jazz Singer(1927米アラン・クロスランド)より
“Dirty Hands, Dirty Face”(2:52)


「ジャズ・シンガー」The Jazz Singer(1927米アラン・クロスランド)より
“Toot, Toot, Tootsie”(2:07)


「ジャズ・シンガー」The Jazz Singer(1927米アラン・クロスランド)より
“Blue Skies”(2:49)


「ジャズ・シンガー」The Jazz Singer(1927米アラン・クロスランド)より
“My Mammy”(2:07)



「世界初のトーキー映画」ということになっているが、正確に言えば少々違う。映画の大部分がサイレント映画で、見せ場である歌とそれに付随した部分だけに音が入っている「パート・トーキー」であること。長編映画(フィーチャー・フィルム)としては世界初であるが、1~2巻ものの短編では何年も前にトーキー化が実現されているという事実をあげておこう。以前にエントリーしたMills Bros.で触れたようにフライシャー・スタジオ制作のSong Car-Tunesシリーズ(1924~1926)というのがすでにあるので、少なくともトーキー映画の起源は1924年まではさかのぼることになる。それ以前となるとさっぱり分からない。一応 wikipedia のSound film を参考にあげときます。

Dirty Hands, Dirty Face:エドガー・レズリーとグラント・クラークという人が歌詞を書き、ジェームス・V・モナコという人が曲を書いた曲。今日的観点から聴けばさして面白い曲ではない。まあ歴史的価値ということで観聴きすればよろしいかと。なお「ジャズ・シンガー」の「ジャズ」も歴史的な意味を持った単語であることにご注意を。狭義のジャズではなく、すなわち現在ポピュラー・ミュージックの1ジャンルとして認識されている特定の音楽ではなく、クラシックの歌曲や宗教的な歌あるいは民俗的な要素を持った歌以外の「卑俗な歌」全般を指している。当時のポピュラー・ソングとほぼ同義と言ってよいと思う。
Toot, Toot, Tootsie:ガス・カーンが中心となって書かれた曲。普通ガスと表記されるが本名が Gustav Gerson Kahn なので、グスが正解なのかもしれない。代表作は "It Had to Be You" (1924)、 "Yes Sir, That's My Baby" (1925)、 "Side by Side" (1927) 、"Makin' Whoopee" (1928)など。大作詞家である。“Toot, Toot, Tootsie”は2ビートっぽいニュアンスを持ったスイング・ビートの軽快な曲。間奏の指笛も面白い。映画史的には曲前の台詞“Wait a minute, wait a minute, you ain't heard nothin' yet.”の方が有名かもしれない。和田誠氏の著書のタイトルにもなった「お楽しみはこれからだ」である。
Blue Skies:アーヴィング・バーリン作詞作曲の有名曲のひとつ。数年前に日本のTVCFでも使われたマキシン・サリヴァンのヴァージョンが大のお気に入りだったりする。イイ曲の賞味期限はないに等しい。なんてね。
My Mammy:この映画の最大の見せ場のひとつ。黒塗り(blackface )は、ミンストレル・ショーの伝統に則っているわけだが、人種的軋轢の時代を経て廃れたスタイルである。黒人蔑視のエスニック・ジョークの類として片付けてしまうのは簡単だが、現在にもつながる視点で言うと黒人になりたいBボーイたちの先駆け的な存在と言えなくもない。相当屈折してるけどね。あ、この曲は有名なウォルター・ドナルドソンが作曲した曲で、アル・ジョルソンにとっても代表作のひとつとなっています。

2007-08-20

Jimmie Rodgers 1929



Uploaded by edudelrio
Short movie "The Singing Brakeman"(1929米ベイジル・スミス)より
“Waiting For A Train,” “Daddy And Home,” “T For Texas” (total=7:57)



ある時は「カントリー・ミュージックの父」と呼ばれ、またある時は「歌うブレーキマン」と呼ばれ、そしてまたある時は「ブルー・ヨーデラー」と呼ばれた男。それがジミー・ロジャース。アメリカ音楽史のお勉強ノリでなく、彼の魅力がストレートに伝わってくる映像だ。

IMDBなどを見るとこのフィルムは10分間となっているので、元々はフィルムの前後や曲間にクレジット画面があったものをカットしたのかもしれない。ジミー・ロジャースは後進のアーネスト・タブやハンク・ウイリアムスに強い影響を与えながら、1933年5月26日結核でこの世を去った。享年35の若さであった。

2007-07-31

平井英子 Hideko Hirai 1931

「茶目子の一日」 A Day of Chameko (1931 協力映画製作社 西倉喜代治)(6:45)


この歌とフィルムにめぐり合ったのはYouTubeでエノケンを検索していてのことですから、インターネットに感謝しなければなりません。この作品は一部ですでにサイケとかシュールいう文脈でもてはやされているようです。

「歌うシーン」が出てこないミュージック・ヴィデオのようなものは除外する方針でしたが、この作品をオミットするのはあまりにももったいない。というわけで、某所に続いてこちらでもとりあげてみましたが、平井英子についても、このフィルムについても情報量がふえておりませんので、基礎的なデータのみを掲げておきます。

佐々紅華作詞作曲、平井英子独唱、高井ルビー・二村定一台詞による子供たちの愛唱歌をアニメ化。フィルムはサイレントだが、スタートマークがでたところでSPレコードをスタートさせると、画面と音楽が同調(シンクロ)する。トーキー映画が普及するまでに一時流行ったレコードトーキー作品。


http://www.interq.or.jp/rabbit/aloysius/voice/eiko.html

上のサイトへ行くと思い入れたっぷりの平井英子論が読めます。基礎的情報も少しはありますので、ご参照下さい。こんな文章を読んでしまっては付け加えるものは何もありません。

The Mills Bros. 1932

‘I Ain't Got Nobody’ (1932 米 デイヴ・フライシャー, Screen Songs)
曲目: “Goodbye Blues,” “Some Of These Days,” “Tiger Rag,”
“I Ain't Got Nobody,” “Tiger Rag” (8:55)



‘Screen Songs’とはフライシャー・スタジオが制作しパラマウントが配給した歌入りアニメーション・シリーズ。1929年から1938年にかけて制作された。歌詞の上をはねる玉‘Bouncing Ball’は、前身のSong Car-Tunesシリーズ(1924~1926)からのトレード・マーク。映画館ではフィルムに合わせて大合唱が起きたのだろうか。

『タイガー・ラグ』はディキシーやスイング期のジャズ・メンの誰もが取り上げているほどの有名曲。当時のジャズ・メンのオリジナル曲の大部分はこの曲のコード進行をもとにメロディを作り変えたものだとされる。ビバップ以降はガーシュインの『アイ・ガット・リズム』にその地位を蹴落とされるのだが。

さてミルスといえば有名なのが楽器のインパースネーション。このフィルムの冒頭にもこれ見よがしに「ギター以外の楽器は使っていない」旨のクレジットが入っている。見事な芸ではあるが、数回見れば見るほうの驚きはなくなる。演る方は大変だけどね。芸の道の厳しさを痛感せずにはいられない。