「女は女である」Une Femme Est Une Femme (1961仏J.L.ゴダール)より『アンジェラの歌』 Chanson D'Angela (2:11)この映画の音楽担当はミッシェル・ルグランで『アンジェラの歌』も彼が手がけた。ゴダールとルグランは思いのほかコラボ作が多くて、一般的にルグランといえば「シェルブールの雨傘」ほかのジャック・ドゥミー監督との結びつきのイメージが強いのだが、ゴダールとの諸作も非常に興味深いものがある。本作以外では「怠惰の罪(新・七つの大罪の1編)」(1961) 「女と男のいる舗道」(1962) 「立派な詐欺師」(1963) 「はなればなれに」(1964) 「モンパルナス=ルヴァロワ(パリところどころの1編)」(1965) 「未来展望(愛すべき女・女たちの1編)」(1966)が2人のコラボ作である。
『アンジェラの歌』はルグランらしい小洒落た曲で、サントラ盤として出たレコード・CDにはごく普通のアレンジで収められている。ところが本編では、お聴きの通り歌に入ると伴奏のピアノがピタッと止むという一種ダブのような処理がされている。後の「右側に気を付けろ」(1987)の萌芽ともいえる試みだ。ゴダールの音楽の付け方は唯一無二で、一作一作驚かされることが本当に多い。
2007-08-17
Anna Karina 1961
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2007-07-27
Anna Karina 1965
「気狂いピエロ」 Pierrot Le Fou (1965 仏・伊 J.L.ゴダール)より
『いつまでも愛するとは言わなかった』 Jamais Je Ne T'ai Dit Que Je T'aimerai (3:02)『いつまでも愛するとは言わなかった』『私の運命線』を書いたのはシラス・バシアックという人。ジャンヌ・モローが「突然炎のごとく」で歌った『つむじ風』の作者でもある。
それにしてもアンナ・カリーナとの離婚後にこんな濃密な作品を撮ってしまうゴダールは何という男であろうか。「誰はばかることなく美しい女性とつきあうことができるのが映画監督である」という名言を吐いたゴダールは、独特の癖はあれど超一級の女優審美眼の持ち主であると思う。
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Anna Karina e Jean-Paul Belmondo 1965
「気狂いピエロ」 Pierrot Le Fou (1965 仏・伊 J.L.ゴダール)より
『私の運命線』 Ma Ligne De Chance (3:11)「映画の中の歌うシーンを集めたアンソロジー」が本ブログのコンセプト。すでに某所でリストアップしたものを主なる素材としてそこに拙文を新たに添付していきます。
お前の文章なんぞつまらんと言われることがあっても、映像と歌を楽しんでいただければ編者としては満足だ。
いつの日かiPhoneにでもこれらの映像をすべて取り込んで、皆に見せてまわることができたら楽しいだろうな。「これいいだろ。いいだろ」って。さてどれぐらい玉が揃いますかな。
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thornhill
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